熱力学の世界を歩く

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リンク 

熱力学(と統計力学)学習の励みになるサイト、「熱力学の世界を歩く」を紹介いただいているサイトなどです。

welcome to entropysite Journal of Chemical Education からリプリントされたエントロピー関連の論文を読むことができる。
Entropy on the world wide web 広い領域にわたってエントロピーに関するサイトが紹介されている。
Hal Tasaki's zakkan ユーモアを交えた語り口から、高度な内容を学ぶことができる。
アトムの物理ノート 熱力学を含めて物理学各分野の記事がある。
Open Directory Project : Japanese 国際的な、ウェブ最大の包括的ディレクトリ。
インターネット上の基礎知識:自然科学 国内で運営されているウェブサイト集。自然科学分野だけでも膨大である。



自己紹介    

 本サイトは、サイト運営者 ( = 私 ) 自身の頭を整理することを目的として作りました。私がパソコンを使えるようになるまでの時期には、ルーズリーフなどの紙片を束ねて備忘録としていました。紙片は、嵩張ったり紛失したりするため、管理が大変でした。断片を系統的に整理しようとすると、コピーを作って張り合わせたり、不用部分を切り取ったりする手間がかかりました。パソコンでこれらの手間がかからなくなりましたが、思い切って、学んだ内容をインターネットに公開することにしました。公開により緊張感を保つことが、このサイトを維持、拡充させること-これは私の熱力学的思考回路を成長させることでもあります-に有効と考えるからです。その上、このサイトが、来訪された方に幾分かでも役立つとすれば望外のよろこびです。
 以上の立場から、私の自己紹介は不要のはずだ、というのが本音です。しかし他方では、プロフィルの定かでない者の作るサイトなど読む気になれない、という方がいるかも知れません。またプロフィルを示すことで、このサイトに責任を負っていることを表す効果があるとも感じます。あるいは、この自己紹介のページ自体が、熱力学そのものより、この分野(熱力学の世界)で生きる人間に興味を持つ人にとっては、面白いページであるかも知れません。なぜなら、熱力学という分野は、すでに確立されていて、いまさら興味が持たれる分野ではないという考え方(これは事実に合わないと思いますが)が広まっているため、熱力学自体に取り組む者は比較的少ない存在と思えるからです。
 これらの事情により、自己紹介をすることにしました。
 私は、昭和20〜30年代の技術立国の風潮の中で、科学または技術の分野で働くことを目指しつつ教育を受け、その後は物理化学分野の大学教員として生きてきました。初めて熱力学を学んだのは1960年前後でした。その内容は平衡系を対象とした熱力学でした。大学に勤務し始めてからは、物理化学分野の学生実験や演習で教育に携わってきました。実験で扱う現象の背後には熱力学の法則が働いていますので、熱力学理論の習得、補強が強いられてきました。この過程で私は熱力学を勉強することができました。学部卒業生の卒業研究として熱力学分野のテーマで指導した経験もあります。私の場合は、学生としてまた教員として日々の課題に対処してきた中で、次第に熱力学の学習、教育、研究がライフワークとして据えられてきたと言うべきでしょう。退職した今も熱力学への関心は続いています。続いていると言うよりも、現役時代に疎かになっていた部分を重点的に解明し、無矛盾の体系を我が物にしたいと考えています。しかし年老いてきたせいか、未解決のまま残されてきた部分を消化する力にひ弱さを感じています。体系を我がものにする夢は中々捗りません。それにもかかわらず熱力学の面白さ、大切さは日々感じていますし、この発想を欠いた言説に接すると、危うさを感じます。二酸化炭素の増大による温暖化に関しては、その原因を考えるときも対策を考えるときも熱力学が必要です。このほかにも環境問題は多々ありますが、それらを扱うときに熱力学の思考パターンは貴重です。また科学自体の発展方向を考えても、生命体と非生命体とを隔てる大きな溝を埋める作業はいまだに残されています。この作業は非平衡熱力学の進展によってこそ可能になるはずです。これらの課題の解決は、これから活躍する若い世代に期待されているのですが、その世代に理科離れが起こっていると伝えられています。この問題も多様な側面があるでしょうが、重要な要因として、バラバラな知識が詰め込まれることへの拒否反応が起きているということがあると思います。理科の現象が個々バラバラの現象ではないということを、教える側は示さなければなりません。それには、少数の統一的法則がバックボーンとして存在するのですから、個々の現象をこの中で位置付けることが必要です。その上で均整のとれた自然像構築に必要な現象を、相互の関連がわかる形で、理解させるという作業が必要になります。そのときに熱力学が必要とされるのではないでしょうか。
 以上のように、私は熱力学を理解することに格別の重みがあると思う者です。このような立場からこのサイトを運営したいと思っています。ただし、万事においてまた何時になっても、未熟さを脱却できない私ですので、このサイトの記述内容に間違いがあるかも知れません。それに気づかれた方は、お知らせいただけるとうれしく思います。

1月24日、2006年。


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